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 味わう
投稿:箭本 治

8月1日に第64回関東甲信越静学校保健研究大会があり、私もその中の歯科職域部会に参加させていただきました。

練馬区からは12名の学校歯科医が参加し、地区としては最も多かったようです。

歯科職域部会では東京歯科大学 口腔科学研究センター・生理学講座の澁川義幸先生が「東京都児童・生徒の大規模味覚感受性調査から見えること」という演題で講演されました。

これは東京都学校歯科医会の学術研究委員会が中心となり、

現在の日本の食生活が、今の子供たちの味覚にどんな影響を与えているのかを調査研究したものです。

対象者は東京都内の学校の児童・生徒であり、詳細は来年には正式に公表されるとのことでした。

この調査結果では、現在の子供たちは「旨味」という味覚を感じることはできても、何の味かよくわからなかったようです。

又、比較のために調査した歯科衛生士学校の生徒の結果も子供たち同様、多くの生徒が「旨味」という味覚がわからなっかたようです。

「旨味」とは「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」に続く、味覚の要素の一つと言われています。

これは、いわゆる「だしの味」であり、日本人にはなじみ深い味覚でありますが、欧米人などにはあまりなじみがない味覚だそうです。

「旨味」がよくわからない子供や若者が増えたのは日本人の食事の欧米化が進んだ結果かもしれません。

テレビ番組ではグルメ番組が頻繁に流されていますが、

その割には普段の食事を味わいながら食べるということがおろそかになっている気がします。

先日、教育委員会の方から、ある学校では児童が給食を食べる時間が15分しかないという話を伺いました。

学校で行う歯科講演では「一口30回噛んで」とお話ししますが、そのような短時間ではとても無理でしょう。

よく噛むことにより、消化が良くなるのはもちろん、その食べ物の本当のおいしさも口の中に広がります。

良く噛んで、食事をしっかり味わい、食事を楽しむことにより、心も体も健康になりたいですね。

 


2013年8月5日(月)

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